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2009-05-07(Thu)

■ 金儲けのためにブログを始めるという風潮

Google Adsenseの新機能、「紹介ボタン」(このページの右上にも配置されている)のことを記事にしたところ、何名かの人が実際に当ブログの「紹介ボタン」をクリックしてAdsenseに加入なさったようだ。
この紹介プログラムでは、紹介を通じて新規加入した人(“被紹介者”)のサイトやブログで一定額の収益が発生すると、その時点で一定額の報酬が紹介者にも支払われるようになっている。

しかし紹介者に報酬が支払われるのはその1回だけで、なおかつ被紹介者の収益から差し引かれるわけではない。早い話がGoogle社が紹介料を大盤振る舞いしてくれるわけである(実際、全世界でこのプログラムを展開するのには数億ドルもの予算が必要になるかもしれない)。

さて、近頃、ネットを見ていると、お金儲けのためにブログを始めようみたいな話があちこちで聞かれる。ノウハウを売る人がいて、そのノウハウを買う人がいたりもする。そういう場合、Web サイトやブログを作ったことなど一度もない人が指南書どおりにブログを立ち上げたりするようだ。

そういう風潮そのものを批判する気はないのだが、アフィリエートで一獲千金みたいな話を真に受けるのはどうかと思う。同じようにネットで儲けようとしている人がたくさんいるわけだ。競争を勝ち抜かなければならないわけだ。

では、どうすれば競争力を身につけることができるか? 無関係な記事にトラックバックを飛ばしまくればアクセスが集まって競争力が高まるのだろうか? とんでもない。最近は、どこのブログ・プロバイダもトラックバックSPAMへの対策を強化してきている。下手すれば、アカウントが削除され、ブログが消されてしまいますよ。

ならば、どこかのランキングで上位に食い込めばアクセスが増えて、儲けが増えるのだろうか? 不正を働いて上位に食い込んだところでアクセス増につながらないランキングもあるが、一般にはアクセスが増えるだろう。

■ アフィリエート幻想

アクセスが増えたら、大もうけできるのだろうか? ここで、当ブログの話に移るわけだが、「なんでも評点」はここ数ヶ月毎月100万ページビューに達している。ちょろちょろっとアフィリエートのリンクやバナーを設置していたりもする。

ところがどっこい、アフィリエート収入は最も多い月でも1万を超えたかどうかのレベル。10月は5000円くらいだった。

そもそも、海外仰天ニュース系のブログでアフィリエートをすること自体、無理がある。だが仮に当ブログが日記系ブログで同じくらいのアクセスがあったとしても結果は同じだろう。livedoor社長日記では、食品等のアフィリエートでかなりの売り上げがあるということだが、有名人がリコメンドするのと、無名の(そして多くの場合は匿名の)一般人がリコメンドするのとでは影響力がまったく違う。

最もアフィリエート収益が見込めるのは、特定の分野に特化したブログではないかと思う。しかし、アフィリエートの広告主というものは、ブログに広告を出す前に自社のオンラインショップを必ず持っている。特定分野に詳しい人なら、広告主のサイトを元から知っていたりするわけで、わざわざブログの広告をクリックして買い物をしにいく理由がなかったりすることもある。

そんなこんなで、ブログでアフィリエートをして儲けるというのは、簡単な話ではないのである。

■ Adsenseの現実味とヒント

さて、Google Adsenseはアフィリエート・プログラムを提供しているわけではない。これはアフィリエートとは別物である。ブログ記事などのWebページに含まれているテキスト・コンテンツを解析し、その内容にマッチした広告を自動配信するサービスである。

広告主のサービスや商品が売れようが売れまいが関係ない。広告がクリックされれば収益が発生するのである(表示回数制のインプレッション広告が表示されることもある)。

こんなこと説明しなくても「何を今さら」な話かと思っていたのだが、上記のように最近になってアフィリエート収入を目指してブログを始めたばかりの人がたまたま当ブログを見に来ているようなケースも多そうなので、あえて説明した。

また、Adsenseに以前から加入しているが、広告の表示コードを貼っていないという人も多いかもしれない。実際、当ブログも、Adsenseなんてどうせ儲からないだろうと思っていた時期が長い。実は、ちょっと工夫するだけで収益が増えるのだが、私もそれに気づかなかったのだ。

そのヒントを簡単にまとめてリストアップしてみよう。


個別記事ページにコードを貼る

Adsenseで収益が得られないと思い込んでいるブロガーの多くは、トップページにしか広告コードを貼っていないようだ。特にサイドバーにコードを入れているだけのブログが多い。

また、当ブログもその傾向があるのだが、トップページの広告は非表示(または公共広告)になることが多い。“NGワード”と呼ばれるものである。その説明は長くなるのでここでは避けるが、単語1つでNGになる場合もあれば、単語の組み合わせでNGになる場合もある。トップページは、いくつもの記事(またはその冒頭部分)がごった煮になって表示されているため、NGになりやすいのである。

なお、livedoorBlogで最近用意されている3カラムテンプレートの場合は、個別記事にもトップページと同じサイドバーがデフォルトで表示されるようになっている。ゆえに、その場合はサイドバーにコードを入れておけば、個別記事にも広告が表示されることになる。(「なんでも評点」以外に試験運用中のブログが1つ、放置しているブログが1つ、裏で手を引いて“プロデュース”しているブログが1つあり、それらで3カラムの動作を確認している)。


「続きを読む」を必ず使う

トップページに記事全体を表示せずに、記事の冒頭だけが表示されるようにすることもAdsense的には効果が高い。livedoorBlogの場合なら、投稿画面で冒頭部分だけを記事本文ボックスに入力し、「さらに詳しく設定する」をクリックして、残りの部分を「追記」ボックスに入力する。

こうすると、記事全体を表示するときは、常に個別記事が表示されることになる。個別記事の表示回数が増えれば、広告の表示回数が増え、収益アップにつながる。


広告をやたらと多くしない

Google Adsenseの広告は、広告ユニットと呼ばれるボックスの中に表示される。1つのページにつき、広告ユニットを3つまで配置できる。

さらに広告ユニットは、10種類以上用意されており自由に選択できるが、1つのユニットに表示される広告数はユニットの種類によって異なる。最も広告数が多いユニットでは、4つの広告が表示される。したがって、4広告のユニットを3つ配置すれば、広告が12個表示される計算になる。

しかし、広告のクリック単価はまちまちである。広告数が多いと単価の低い広告がクリックされる確率も増える。また、ユーザーが広告をクリックしたきりブログに帰ってこない可能性も高くなる。

これについては「なんでも評点」で実験を繰り返して、だいたいの法則を確認済みである。


さて、上記3点のほかにAdsenseで効果的に収益を上げようとするなら、「なんでも評点」のように1つの記事が長いブログは不利であることを認識しておくべきだろう。記事が長いほど、一定期間に投稿できる記事数が少なくなり、広告の表示回数という点で不利である。しかも、複数の語句の組み合わせによるNGが発生する確率が高くなる。これに関しては、Adsenseのアルゴリズムが今後改善されるのを待つほかない。

詳しい人向けの注:「長文不利じゃない」説もあるようだが、当ブログでは、情報収集、情報整理、執筆に時間をかけた長文記事で、うんざりするほどAdsense NGを経験している。NGに関しては、確かに長文を不利でなくならせるテクニック(Adsenseのターゲット指定タグ)もあるのだが、その動作の精度は保証されていないし、試行錯誤を繰り返さないと上手く行かない。またターゲット指定が反映されるまでに時間がかかるので、広告が表示されるのはニュースサイト砲からのアクセス動員が止んだ後になることが多い。


広告が付きやすい(かつ検索にヒットしやすい)キーワードが適度に含まれた、適度な短さの記事を多数投稿するのがAdsense的には最も有利ではないかと考えている。現在、そういうブログを立ち上げようと画策しているところである。

理想的なのは、Adsenseに競合する自動広告配信サービスがいくつも出現することである。YahooやMSNからいずれそういうサービスが日本でも開始されるらしいが、まだ開始時期は不鮮明である。日本のベンチャーが取り組むには、あまりにもリスキーなビジネスかもしれない。また、あまりこの手の業者が増えると、広告主にとっても選択肢が広くなるわけで、値崩れを招くかもしれない。

■ 無報酬で続けることの難しさ

もともとお金儲けに直接結び付けようと思って「なんでも評点」を始めたわけではない。だが、アクセス数が増えるにつれて、“外れ記事”を出すまいという思いが強くなり、かなり労力を割いてきたことも事実である。

また、このサイトでないと読めないコンテンツを提供することにも力を注いできた。ま、いまだにたまにネタ被りをすることもあるのだが、ソースは同じでも含まれている情報の一意性を確保できるようにすることも心がけてきた。

そもそもこのブログにアクセスが集まったのは、個人ニュースサイトのおかげである。その多くはブログがネット界を席巻するより前から地道に読者層を獲得してきたサイトである。言い換えれば、今のように「ブログをやれば誰でも儲かる」みたいな安直な発想が蔓延するより前から、着実にファンを集めてきたサイトなのだ。

そういうニュースサイトから閲覧者を動員していただいている立場の当ブログで広告収入をあからさまに得るのはどうかと考えた時期もあった。しかし、収入が発生しないまま労力を要する系統のブログを続けていくのにも無理がある。板ばさみである。

実は、今、“コンテンツ提供”の話も進んでいる。当ブログのコンテンツを営利サイトに提供することで収益を得るわけだ。また、それと同時にオリジナル記事執筆の話もある。今後は、徐々にそういう方向にシフトしていくかもしれない。
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